歯の色
2023/02/28
なぜ歯に色がつくの?
1.食べ物による着色
代表的なものはお茶や赤ワイン、カレー、コーヒーといった着色性の食べ物を摂取することで歯の表面にステインが(汚れ)が付着します。
たばこのヤニも原因の一つです。
2.薬物による着色
乳幼児がテトラサイクリン系の抗生物質を服用すると象牙質に色素沈着が起こり歯に黄色や茶色、グレーのすじができます。
3.神経が死んでしまった場合の着色
外傷などで神経が壊死したり、むし歯の治療などで神経を抜いた場合にも象牙質が黒っぽく変色することがあります。
4.加齢による着色
年齢を重ねるとエナメル質を構成しているハイドロキシアパタイトの結晶が変化し、透明度が上がるためにその内部にある象牙質が透けて見えやすくなり黄ばみます。
しかも年齢とともに象牙質自体の色も濃くなってしまうのです。
5.むし歯による変色
むし歯でも斑点が出来たり黒ずんだりすることがあります。
■■着色汚れが付いてしまったら■■
1.市販の歯磨き粉
普通の研磨剤の入った歯磨き粉である程度、本来の歯の色に近づけることができます。
ヤニ取り用のタイプは研磨剤の粒子が大きく即効性があります。
ただし、このタイプは頻繁に使うと歯の表面を傷つける恐れがあるので週に一回程度の使用にとどめましょう。
また、美白歯磨き剤も多数登場しています。
例えば、ヤニなどの脂溶性の着色汚れを効果的に溶かす成分や着色汚れを吸着しやすい成分を配合しているタイプ。
また、ポリリン酸ナトリウムという成分は歯の表面の汚れの膜の結合を緩めて汚れを浮かせ、着色を落としやすくします。
さらに、フィチン酸が配合されているタイプは、歯表面の着色汚れだけでなく内部の沈着汚れにも作用するため加齢による黄ばみにも効果があるようです。
2.歯科医院でのクリーニング
歯に付いた着色汚れの一部は「美白歯みがき粉」などを使うことである程度は落とすことができます。
しかし、人には磨き癖があり自分で磨くだけではどうしても磨く残しが出てきます。
それを防ごうと逆に過剰にみがきすぎてしまうと歯のエナメル質を削ってしまったり、歯ぐきを傷める可能性があります。
安全には本来の白さを取り戻すためには定期的な歯のクリーニングがおすすめです。
また、歯科医院でのクリーニングは着色のみならず、歯石の除去やむし歯や歯周病の確認、歯みがき指導なども受けられるので歯の白さに加えてお口の健康事態を向上させられるという利点もあります。