歯磨き粉って必要?
2023/03/15
歯磨き粉って必要?どんな種類を使えばいいの?
歯磨きをする時に歯磨き粉を使う人が多いと思いますが、しっかりと磨けているのであれば歯磨き粉を使わなくてもOKです。
歯磨き粉を使っていれば虫歯にならないというわけではなく、重要なのは「磨き方」です。
より効果的な虫歯予防を考えのであればフッ素入りの歯磨き粉を使うのがおすすめです。
フッ素には歯の汚れから出る酸の量を抑えてくれます。
酸を放っておくと、歯の表面を溶かすため、虫歯の原因となります。フッ素には歯をコーティングする働きもあるので
汚れをつきにくくし、口内環境を整えるのに効果的です。
大人用の歯磨き粉で、「高濃度フッ素入り」と書かれているものもおすすめです。
歯磨き粉の量は、だいたい2センチ程度が適切です。
≪歯磨き粉の成分≫
歯磨き粉には基本成分と医薬部外品の薬用歯磨き類に配合される薬効成分とで構成されています。
薬効成分
①研磨剤
歯面に沈着した歯垢や着色性沈着物(ステイン)などを落とす役割。強力なものは、歯に負荷をかけてしまうので、高頻度で使うのはおすすめできません。
②発泡剤
泡だつことによって、他の成分が口内へ広がりやすく、汚れを落とすための洗浄効果が上がります。磨いた気になりやすいので要注意。
③香味料
匂いや味を含むものを指します。他の成分特有の匂いや味を和らげる働きもあります。歯磨き中の爽快感が増すとともに、消臭にも一役かっています。
④湿潤剤
歯磨き粉の乾燥を防ぐとともに湿り気を含ませる働き。
⑤粘結剤
研磨剤と液体成分の分離を防ぐとともに、適度な粘性を与え泡立ちを調整します。
⑥保存料
歯磨き粉の防腐や劣化などの変質を防ぐ。
虫歯予防に対する働き
①歯質の強化
「フッ化ナトリウム」「モノフルオロリン酸ナトリウム」「フッ化第一スズ」などのフッ化物は、歯を構成する成分に働きかけることで、歯の耐酸性を向上させる働きがあります。
②虫歯菌に対する作用
「塩酸クロルヘキシジン」「グルコン酸クロルヘキシジン」などの殺菌・抗菌剤は虫歯菌の増殖を抑制します。
③虫歯菌から生まれる粘着質
「デキストラナーゼ」などの」酵素は虫歯菌が作り出すネバネバの素である「デキストラン」を分解して、虫歯菌を歯面から取りやすくします。
歯周病の予防
①塩化ナトリウム
古来より使用されている「塩」。塩が溶ける時に水分を取り込むのので炎症によって腫れた組織を引き締める効果があります。
②トラネキサム酸
歯肉の炎症による出血を促進する「プラスミン」の作用を抑え、歯肉からの出血を抑制する。
などいろいろ成分があります。
市販されている歯磨き粉のほとんどに発砲剤が入っていますが、爽快感があるため、「磨いた気」になりやすいので要注意です。
歯ブラシだけでしっかり磨けるなら歯磨き粉はなくてもOK。
虫歯予防にはフッ素入りが効果的!
歯科医院でのクリーニングでブラッシング方法を確認してもらいましょう!