歯科検診はどれくらいの間隔で行った方がいいの?
2023/12/01
定期健診は、一般的には3カ月に1回程度、お口の中を見せていただければ十分です。個人差があるのでかかりつけの先生に相談しましょう。
定期健診は何を診ているの?
定期健診は、歯のトラブルを感じていないときに口の中を確認するために、健康診断のようにうけていただくものです。検診を受けるご本人としては、トラブルがない状態と考えていても、隠れた問題点を発見することが可能になります。主に、定期健診では以下のことを行います。
・虫歯、歯周病、口臭などのチェック
・歯石や着色のクリーニング
・セルフケアのアドバイス、歯ブラシの指導など
一般的には3ヶ月に1回程度、お口のなかを見せていただければ十分です。ただ、これはあくまで目安となる頻度です。歯が上手に磨けていない人は、月1回受診して歯の状態を確認できると虫歯になるリスクは抑えられます。
上手に磨けている人でも、過去に虫歯治療をしている人の場合、かぶせ物や詰め物に汚れが溜まり虫歯になりやすくなるので、どんなに間が空いたとしても年に1回の歯科検診をおすすめします。
なぜ3ヶ月が1つの目安になるのでしょうか。確かに、1回歯科医院での専門的なメンテナンスを行うと、虫歯や歯周病菌は減少します。しかし、菌が全くなくなるというわけではありません。細菌が元のように戻るのに2~3ヶ月かかると言われているからです。
喫煙者は虫歯の歯周病のリスクが高いので、定期健診は忘れずに
前述のように喫煙者は、虫歯になる可能性が非喫煙者の2~3倍あるという調査結果があるほど、虫歯になる高いリスクに晒されています。たばこに含まれている「ヤニ」は油成分の為、粘着性があります。ベタベタしているので歯につきやすく、そこに食べかすなどが付着し歯垢が溜まりやすくなります。喫煙時には唾液の量も少なく、細菌が活性化します。
また、たばこの煙には、一酸化炭素などの有害物質が含まれており、全身の組織へ酸素供給を妨げる原因になります。そのため全身の免疫力が低下して、歯ぐきや口腔粘膜も酸欠・栄養不足状態へと陥ります。この状態だと虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。
喫煙者は治療が完了しても、虫歯になりやすい環境であることには変わりないので、こまめに定期健診を受けることをお勧めします。