口内洗浄液ってなんのために使うの?
2023/12/16
歯磨きの効果を補う補助的な役割です。口内洗浄だけで、口内汚れは除去できませんが、歯磨きとのW効果で満点に近い洗浄効果が期待できます。
口内洗浄液は歯磨きの代わりにはならない
歯磨き粉と同じように、口内洗浄液も多くの種類がありますよね。爽快感や香りがあるものには、これだけで口のなかがスッキリとした感覚になりますが、前途した通り実際はそれだけで口内の汚れがすべて除去できることはありません。
口内洗浄液は、あくまで歯磨きの効果を補う、補助的な役割のものと考えるべきです。口内をキレイにするには、やはり歯磨きを行うことが重要です。ただ、どうしても歯磨きをする時間がないときは、口内をそのままにしておくよりは口内洗浄液で口のなかを洗うことをおすすめします。
何度もしつこいようですが、これで口内汚れをすべて除去できるわけではありません。あくまでも「やらないより、やったほうがいい」という意味です。口内洗浄液は、歯磨きの代わりにならないので、頼り過ぎないようにしましょうね。
口内洗浄液は歯磨きの効果を補うものとして効果があるので、虫歯や歯周病予防のために積極的に活用しましょう。
口内洗浄液には2パターンある
口内洗浄液にはさまざまな種類があり、その効果も厳密にはそれぞれ異なりますが、配合されている抗菌剤の性質によって、大きく2つに分類することができます。「イオン系抗菌薬」を配合した口内洗浄液と、「非イオン系抗菌薬」を配合したものです。
イオン系抗菌薬は、歯の表面に付着し持続的に抗菌効果を発揮するというメリットがありますが、バイオフィルムのなかには浸透しにくいというデメリットがあります。
イオン系の口内洗浄液には、塩化セチルビリジニウムを配合したガムデンタルリンスやモンダミン、塩化ベンゼトニウムを配合したネオステリングリーンなどがあります。
一方で、非イオン系抗菌薬は、バイオフィルムに浸透しやすいメリットがありますが、効果が持続しにくいというデメリットがあります。非イオン系抗菌薬には、ポピドンヨードやエッセンシャルオイルを配合したリステリンがあります。
つまり、徹底的に歯石を除去できることを前提に、歯の表面の抗菌効果を持続させたいなら、イオン系の「ガムデンタルリンス」「モンダミン」「ネオステリングリーン」が効果的で、歯磨きと歯磨きの間のタイミングや、歯磨きで磨き残しが予想される場合には、非イオン系の「リステリン」などが有効ということになります。一長一短ではありますので、どちらがいいとはなかなかいえません。また、ものによってはアルコールが入っていて、粘膜が過敏な方には向かないものもあります。詳しくは、かかりつけの歯医者さんと相談して決めるのがいいでしょう。