親知らずってなに??
2024/03/15
ヒトの歯には前歯と奥歯があり、種類がわかれます。
もっと詳しい話をすると、正式には
中切歯、側切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯に分類され、
「親知らず」とは「第三大臼歯」のことをいいます。
別名「智歯(ちし)」ともいい、上顎と下顎の最も奥に生えてきます。
歯科検診でよく聞く、1番、2番、などは歯の番号を指していて
中切歯が1番、側切歯が2番…と奥にいくにつれて数字が大きくなり、親知らずは8番目の歯となります。
7番目までは12歳ごろまでに生え変わりますが、
親知らずは10代後半~20代前半に生えてきます🦷
そのため、平均寿命が40~50歳前後だった時代の人は、たいてい自分の子どもの親知らずが生えてくる前に亡くなってしまってこの歯を見ることができませんでした。
このことが名前の由来だといわれています。
そんな親知らずですが、生える本数は上に2本、下に2本で計4本。このすべてが生えそろっている成人の日本人は約半数といわれています。
もともとない人もいたり、必ずしも4本あるとは限りません。
しかし古代人のほとんどは親知らずが上下生えそろっていたそうです。
これは、古代は食物の調理法が少なかったことから硬いものが多く、顎の力が必要だったからだと考えられています。
次第に食物の調理法が増えて、やわらかいものを食べる機会が増えたことで、顎が小さくなりすべての歯が納まらなくなったといわれています。
ちなみに、親知らずは英語で「wisdom tooth(知恵の歯)」といいます。これは「大人になって物事の分別がつくようになったころに生える歯」という意味。親知らずが生えはじめる10代後半から20代前半は子どもから大人に変わる時期で、親知らずが生えたということは大人になったサインともいえます。
そして、その親知らずでよくある質問が、
抜いたほうがいいの?です。
顎の骨は小さくなってきていますが、歯の大きさはさほど変わっていません。
そのため、比較的成長したあとに生えてくる親しらずは、生えても顎の中でスペースがなく、他の歯のようにまっすぐ生えてこないケースがよくみられます。
例えば、斜めに生えて一部分だけ歯ぐきからみえたり、水平に生えてとなりの歯を圧迫するようなものもあります。
この場合、放っておくと、むし歯や歯並びの悪化・歯ぐきの腫れ、顎関節症の原因となります。
斜めに生えてきた場合、隣の歯との間に隙間ができるので汚れが溜まり、その部分が虫歯になる傾向にあります。
この場合は抜いてしまった方がいいでしょう。
まっすぐに生えて、噛み合わせに問題なければ抜く必要はありません。
親知らずが気になる方はお気軽にご質問くださいね🦷🎵