歯ぎしりについて
2024/07/15
🦷歯ぎしりはなぜするの?
通常、人と話さない時や寝ている時の上下の歯は少し隙間があり、これが歯にストレスのない状態です。
この状態で、歯と歯の周りの組織を休ませています。
しかし、食いしばり癖がある人はこの時間が極端に少ないため歯にダメージが及びます。
ちなみに、歯と歯がくっついている状態である時間は1日15分と言われています。
寝ているときに食いしばっていたら歯と歯がくっついてる状態は6時間以上に及びます。それでは、歯がすり減り、顎を動かしている筋肉が疲れてしまいます。
歯ぎしりをする詳しい原因は分かっていませんが、遺伝、飲酒、喫煙、カフェイン摂取、ストレスなどの関与が指摘されます。
放っておくと、治療した歯の詰め物が欠けたり、すり減ったり摩耗する原因になります。
また、噛む力が強い人は、詰め物や歯を割ってしまう事だんだん歯が揺れる事の危険性もあります。
🦷歯ぎしりには3パターンある
①「ギリギリ」と音を立てる「グラインディング(歯ぎしり)」
上下の歯を、嚙みしめながら横にこすり合わせる歯ぎしりです。擦りあわされた歯同士で削れ合い、擦り減って平らになる特徴があります。
ひどくなると、歯の詰め物が取れたり、割れたりと最もダメージのある歯ぎしりです。
②グッと噛みしめる「クレンチング(食いしばり)」
上下の歯と顔のエラ部分にぐっと強い力が入り、噛みしめる歯ぎしりです。重いものを持つときに「グッ」と食いしばる様子をイメージするとわかりやすいと思います。あの状態が癖のようになって、仕事している時や、寝ている時に力が入っている人がいます。
ギリギリと音を立てるグラインディングと違い、音は出ませんが、常に顎や両サイドのエラに力が入っているので、1日の終わりに重く疲れた感覚がある人は気づかないうちに食いしばっているかもしれません。
③「カチカチ」と音が鳴る「タッピング」
上下の歯を、何か食べているときのように噛み合わせる「カチカチ」と歯同士がぶつかった音がするのが特徴の歯ぎしりですので
目立ち、無意識に行っていて他人に指摘されて気づく人がいます。
🦷歯ぎしり治療は?
歯ぎしりの治療は、「歯ぎしり・食いしばり用」のマウスピースをはめて歯の消耗を防ぐ方法があります。
このマウスピースは保険適応内でだいだい3,000円程度で作ることが可能です。
自分の歯の代わりに、歯ぎしりでかかる負荷をマウスピースがカバーしているので当然消耗します。
摩耗具合は個人差があるので、すり減ったら交換するといいでしょう。