マーブルファミリー歯科クリニック

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口が臭くなるのはなぜ?

口が臭くなるのはなぜ?

2024/05/16

歯垢、舌苔、入れ歯の掃除がしっかりと出来ていないことが原因であることがほとんど。まれに鼻、のど、肝臓疾患など他の病気が原因の場合もあります。

口臭の原因はもちろん口のなかに
口臭の原因は、90%以上は口のなかにあるといわれています。
歯磨きで落としきれなかった食べ物のかすなどのたんぱく質が、口内で細菌に分解・発酵される過程で「硫黄化合物」になります。
硫黄化合物は気化しやすくガスとなり、悪臭を放つのです。
現在わかっている硫黄化合物は3つで、臭いは以下のように例えられていることが多いです。

・卵が腐ったような臭い→「硫化水素」
・たまねぎが腐ったような臭い→「メチルメルカプタン」
・キャベツが腐ったような臭い→「ジメチルサルファイド」

硫化水素は、温泉地や火山などで発生されるもの。高濃度であれば毒ガス指定される有毒なものです。ジメチルサルファイドは、生ごみが腐ったような嫌な臭いです。メチルメルカプタンは、3つのなかでも最も臭いが強い物質です。
歯周病になると、歯と歯茎の間に溝ができます。そこに食べ物のかすが溜まりやすくなり、臭いのもとになる細菌と結合した硫化化合物ができやすくなります。そのため歯周病の人をチェックすると、メチルメルカプタンの数値が高いのです。歯周病が悪化して、歯根に膿が溜まるようになるとさらに強烈な臭いになります。胃腸など内臓の不調などでも口臭は出ることがあります。

舌苔とは?歯周病の人が臭うわけ
舌の表面にある白い苔。舌には、舌乳頭という細かい突起があり、そこに食べかすや細菌が溜まり、舌苔ができます。細菌が多いと、臭いのもとになる硫黄化合物ができやすい環境なので、口臭ケアは舌に舌苔が溜まっていないかにも気を配る必要があります。
歯磨きとはべつに「舌みがき」を行う人がいますが、加減がわからず舌を傷つけてしまう人もいます。味覚を司るデリケートな場所ですので、通常の歯磨きとうがいを丁寧に行うケアで十分だと思います。

舌に舌苔が溜まっているようだと、周りの人にも口臭が気づかれやすくなります。歯にも悪影響を及ぼしているので、自分の周りにそのような人がいれば、すぐ歯科医院へ行くように促しましょう。

口臭への適切なケア方法は?
鼻呼吸を心がけ、唾液の分泌促進のために、食事はよく噛んで食べましょう。

口臭対策には唾液の分泌がカギ
唾液には、細菌の繫殖を抑える効果があります。日頃から口呼吸の人は、口内の渇き唾液の分泌量が減ります。そうなると、細菌が活発になりますので口呼吸の人は口臭に気をつけたほうがいいでしょう。

唾液が分泌されると口内細菌の働きを抑制し、むし歯になりにくく口臭も気にならないお口になります。口臭ケアは、日頃の歯磨きに加えて唾液を分泌しやすい環境をつくることが大切なので、この点に気をつけるとより効果的です。
まず、こまめに水分を補給し口内の乾燥を防いでおきましょう。またカテキン効果のある緑茶を飲むと消臭効果が高まり、なおいいです。喫煙も口臭の元となるのでなるべく控えましょう。

 

口が臭くなるのはなぜ?

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